僕がやってるコンセプト系イベントカフェのお話２

話は前回の続きになります。

クラシックなアフターヌーンティーのお茶会を実現した２年後…僕はある日再び当時のメイド服を貸してくれた舞台演出家の女性と別件で再会することになりました．

２年前のイベントカフェ話に花を咲かせながら，
「あの時は大変だったけどやって良かったですね！」
なんてお茶を飲みながら話していたのです．

彼女とはすっかりお茶飲み友達のような感じになっておりまして，僕にとってよくわからない世界である舞台芸術のお話を聞かせてくれたりとか，色々ね．

そんな中で…ふと湧いて出た話…

「僕がもし次にイベントカフェやるなら、ウェイトレスが着る制服のデザインにこだわりたいですね」


ほんと思いついたことを口にしただけなんです・・・軽い気持ちで．

そしたら・・・

「衣装を作れそうな人が居るよ！」
「メイクできる人も居るよ！」

って話になって…

２回目のイベントカフェ開催が決まってしまったんです 笑

その数週間後…衣装担当の人とメイク担当の人を交えて，企画会議になりました．

この時には，既に制服のデザイン画が何枚か書き上がっていました！
そこからコンセプトに合わせて４人で５枚のデザイン画を選びました．

描かれたデザインは，メイド服風のものから，ゴシックアンドロリータ風のもの，不思議の国のアリスのようなもの，ヴィヴィッドな赤いワンピースのようなもの，さらにギャルソン風のものまで様々．

問題は誰に着てもらうか…という話になりました。

僕はこうしたイベントをするには、

・服そのものにとても興味がある女の子
・オシャレにとても関心のある女の子
・ゴスロリファッションが好きな女の子
・コスプレカフェのウェイトレス願望がある女の子
・総じて，コスプレ好きな女の子

であることが望ましいと思っていたので・・・
ここで僕は主催者として２つのワガママを言いました．

「制服のデザインは女の子自身に選んでもらってもいいですか？」

「女の子自身が制服に何らかのアレンジを加える事を許可してあげてください。」

なぜ僕がそんなワガママをそこで言ったのかと言いますと，僕の目の前に居るのが「役者さんが着たい衣装を作ってあげる事にやりがいを感じている舞台衣装を作る人」であると聞いていたからです．

…とすれば，服を着ることにこだわりのあるオシャレな女性じゃないとこのポテンシャルとは全く釣り合わないだろうなって思ったわけですね．

僕は主催者として…スタッフのモチベーションを維持し続ける事が強く要求されていましたので，お互いに「あーしよう！」「こーしよう！」って作る側・着る側で意見を言い合える関係のほうが面白い化学反応が起こるんじゃないかな？って思ったわけです．


さて・・・ここからが僕のお仕事です．

僕はさっそく５枚の制服デザイン画をスキャンしてネット上にアップロードし，ザックリと企画内容を書き，そのデザイン画をベースに作られるウェイトレス制服を着てくれる女性を探し始めました．

これまた…ブロガー時代にお世話になった方々などに再びスタッフ募集の協力をして頂き…５人の女性（ちなみに全員がレイヤーさんだった）から応募を頂きました。


僕は１０日間の間に応募してくれた５人の連絡先を入手し，直接あってお話がしたいと次々にアポイントメントを取っていきました．ちなみにほぼ５人とも面識なし！ 笑

こう見えて僕は結構人見知りなところがあるので
実はすげえ緊張してましたけど，みんなに協力してもらっているわけだし，
ここはしっかりと腹を据えて…彼女らに会いに行きました．

そして，ほぼ初めて会う女性達に

・僕がどういう人物であって
・こういうイベントカフェを企画するプロデューサーであって
・こういう企画を今やりたいので，ご協力ください

という内容でミスドやスタバ等で対面しながらiPad片手に企画プレゼンしました．

日頃，本業でプレゼンは鍛えられているけど・・・やっぱり緊張して，口の中が乾燥して声も枯れそうだったけど，熱意が伝わったようでみんな二つ返事で引き受けてくれた

そこから１週間後に５人の女性たちを集めて，女性スタッフの自宅に集め…最初の全体ミーティングが行われました．ここで，彼女らの希望する制服デザインの割り当てが行われ，そのデザインに対して意見を出しあってもらう会となりました．

元の衣装デザイン画は，彼女らの活発な意見によってどんどん書き換えられていき…舞台衣装を作っているデザイナーとコスプレイヤー双方の意見が反映された３＠イベントの為だけの制服デザインが仕上がりました．

同時にこのとき女性スタッフによる採寸が行われ，男性である僕は採寸作業をしている間，その隣の部屋で入れてもらった紅茶をすすって，お菓子を食べていました．

此処から先は話がかなり長くなってしまうので，当時の企画ブログを読んで頂きたいのですが…

簡単にまとめると・・・

・３ヶ月後，実際に作られた制服の仮縫いのため再びスタッフを集結させる

・さらに１か月後，完成した制服を持って札幌市北区にある知人経営の撮影スタジオを借りて撮影会を行う

・さらに１か月後，制服をファッションショー形式で見せるためのリハーサル数回

・諸事情により，急遽スタッフを３人増員．経験者優遇ってことで募集した結果，３人とも以前に某所等でメイドさんをしていた事がある女性達が集まる．

・その数週間後，本番当日．

という流れだった．

こうして・・・半年にも及ぶ準備期間を経てこのイベントカフェが実施されました．
これが２年前の話でした．


そんなこんなで，僕は妄想を次々にイベントカフェにして行きました．
マジ妄想乙．